「帰郷」

この眩しい場所を
足跡つけずに逃げ出したい。
温い背中
大切な宝物のままにしておきたかったけど、
やがて来る冬を
きちんと一人で越えられるために
もう一度。

熱に浮かされて
終点を見失う

あなたがふれるのは
羽根みたいに撃ち落とされて
鳥みたいに寄り添う
ひとつになれないひとかたまりです。

081113

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