「枝折り」

あの日あなたが伏せてしまった眸に
どれだけの哀しみが隠されていたのかな
ふるえる肩にふれられたなら
僕もいっしょに泣けたのかな

やがて満ちてゆく
月と影のはざまで
しずかに息をころしてる、

じくじくと疼いて溶けた
とてもちいさな染みが
内からひとを侵すとゆう

かまわなかったよ
いつか
共に朽ちてゆけたらと祈りつづけた
あなたと僕は

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