「彩」

この庭はやさしいけれど
ここにはもう理由がない

焦がすわけでもない
温もりに浸かりすぎて
散らばった光は
逆さまに色づいてゆく

雨の音がこわくて
ずっと、泣いているけど
本当のところ
だれも救ってくれないと思う

080613

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