「放物線」
口をつぐんで まぶたをそっと閉ざしても 絶えずこぼれる音がある
魔法は花を咲かせない いくら待っても 朝と夜とを繰り返し
眠った猫の夕方に そっとお前の手を引いて
「善処します」 そうしてやっと さいごの□に印をつける
夢の終りを お前に望んでしまうこと
そんなささいな悪戯に 持たす意味などありません
080706
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