「見つめる」

ここがあんまり眩しいからだ
足元さえも直視できずに
ぼくらは迷いつづけてる
つくりかけた想いをなくす

手に入れる術は知ったけど
失うことを止められないね
だいじなものは涙にとけて
海へと還ってしまうから

ふと目が合った太陽は
こころの底に染みついた
その残光のぬくもりは
からみあわせた指のよう

目を覆っても生きてゆくのが
そんなに正しいことですか
目を開いて死んでゆくより
人間らしいことですか

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