「今日を葬る日」

どんなに虚勢をはったって
守れるものはひとつだけ
いつだって
わかってた
指先のふるえ

泣きたくなるくらいうつくしい夜に
織りあげた思い出を
裏庭に埋めたように

ひとつずつ ひとつずつ
手放してゆくね
大切なものに気づけないまま

いつも

こうやって 貪欲に
あたらしい明日に
手をのばすために

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