「三年」
ドラムスの音が大きくなってくる
脈絡とわからない語彙
正常に稼働しながら
警報機がずっと鳴ってる
三
年
が
経ちま
し
た
あなたのすみかである調光卓には
偶に迷路の答えが出る
コンピュータチップに熱がのこって
頭がくらくらする
さようならこんにちはありがとうさようなら!
どれももう拡散してしまって
今はその存在の余韻を人づてに聞くくらいです
世界を知るために
さまざまな犠牲が必要でした
記憶が酸素を送りつづける……
自然現象みたいなものが
部屋の壁を壊して窓をたたき割って
ぜんぶ上手くいきそうだったのに
20120128